初心者向けじゃがいもプランター栽培【前編】では
- 栽培の手順
- 芽出し〜植え付け準備
をご紹介しました。
引き続き【後編】では種イモの植え付け〜収穫までをご紹介しています。
この記事はプランターでじゃがいも栽培する手順を農業歴約60年の祖母と共に記事にしました。
家庭菜園初心者の方にわかりやすくポイントや注意点をご紹介していきます。
栽培の手順をおさらい
【前編】
①芽出し
②植え付け準備
【後編】
③植え付け
④芽かき
⑤土寄せ※追肥
⑥収穫
【後編】は③植え付けからです。
じゃがいも栽培③植え付け
ここでは
- ②で植え付け準備済みの種イモ
- プランター
- 鉢底石(はちぞこいし)
- 野菜用培養土
- じょうろ
を使います。
プランターの準備
この記事では、種イモを2株植え付けますので、深さ30センチ以上、横幅80センチ程度の大きさのプランターを用意します。
- プランターの底に鉢底石を敷き詰める
- 野菜用培養土をプランターの半分の高さまで入れる
- 深さ5センチほどの穴を2つ作る(2つの穴の間隔は30センチ空ける)
これでプランターの準備は完了です。
※ベランダで栽培する場合、室外機の風が当たらない場所を選びましょう
植え付け
- 植え付け準備を済ました種イモを用意
- カットした面を下に向け、プランターに作った穴に植える
- 種イモが隠れるように、野菜用培養土を5センチほどかぶせる
かぶせた土を平らにならしたら、水をしっかりめにあげましょう。
じゃがいもの水やり
じゃがいもは比較的乾燥気味の環境を好みます。水やりのタイミングは土が乾いたら与えるようにしましょう。
じゃがいも栽培④芽かき
植え付けから1か月ほどで、1つの種イモから数本の芽が10センチ〜15センチまで成長します。
成長した芽の中で、より元気なもの(葉が大きく、茎が太い)を1本〜2本残し、それ以外の芽は抜きとりましょう。
芽かきをすることで、栄養分が分散せず、じゃがいもが大きく育ちます。
芽かきのやり方
- 残す芽と不要な芽を選別する
- 残す芽の根元をおさえる
- もう片方の手で不要な芽を抜きとる
不要な芽を抜きとる際に種イモごと引き抜かないように注意しましょう。
芽かきができたら、このまま土寄せをします。
じゃがいも栽培⑤土寄せ※追肥
ここでは
- 野菜用培養土(肥料が含まれており、同時に追肥にもなります)
を使います。
土寄せをする理由
- 種イモから出た芽が倒れるのを防ぐ
- 育ったじゃがいもが直射日光に当たるのを防ぐ
※じゃがいもは直射日光が当たるとソラニンと呼ばれる毒素ができて緑化します。こうなると食べることができません。
じゃがいも栽培での土寄せのタイミング
- 1回目は芽かきをした後
- 2回目はじゃがいもの花が咲いた時
基本的にこの2回です。
※土寄せは基本的には2回としてますが、じゃがいもが土から露出している時は必要に応じて土寄せしてください。
1回目の土寄せ
芽かきをした後、野菜用培養土を株元に5センチほど土寄せをします。
2回目の土寄せ
じゃがいもの花が咲いたタイミングで2回目の土寄せをします。2回目の土寄せは株元に10センチ〜15センチほど土寄せをしましょう。
じゃがいも栽培⑥収穫
葉っぱが黄色く枯れてきたら収穫のタイミング。収穫予定日の2〜3日前から水やりはせず、土を乾かしてから収穫します。
出来れば午前中に収穫するのをオススメします。
収穫時の注意点
雨が降った後、水やりをした後には収穫しないようにしましょう。土が湿っており、水分でじゃがいもの皮が柔らかく傷みやすくなっています。
収穫の手順
1.葉っぱを束ねる
2.束ねた葉っぱの茎の根元をしっかり持ち、少しずつ引き抜いていく
3.引き抜いた場所周辺を掘って、土の中のじゃがいもを収穫
※緑色や小さすぎるじゃがいもはソラニンが含まれているので、収穫しても食べないように!
収穫ができたら、じゃがいもに付いた土は払わず、半日ほど天日干しをしましょう。
じゃがいもの表面が乾燥したら、光が当たらないように段ボールに入れ、風通しの良い場所で保管します。
まとめ
じゃがいも栽培はポイントさえ抑えておけば、手間が少なく、家庭菜園初心者の方でも挑戦しやすい野菜です。
ベランダのわずかなスペースでもはじめますので、この記事を参考に家庭菜園デビューをしてみてはいかがでしょうか。
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